バロック・ロココ建築と庭園の「ケルス宮殿」

リスボンのロシオ駅から電車に乗って約20分、Queluz(ケルス)駅へ。
そこから歩いて「ケルス宮殿」へ行ってきました。

入ってすぐの大広間では課外授業らしき子供達のグループが、当時のコスチュームに身を包んだ学芸員の説明や音楽家の演奏を聞いていました。スモッグを着た子供達の姿が微笑ましかったです。

スモッグを着た子供達はポルトでも見かけました。フランスでは課外授業の際は目立つように蛍光色のベストを着ているのですが、ここポルトガルでは日本の幼稚園のようなスモッグだったので、日本との小さな共通点を見つけたような嬉しい気持ちになりました。

光がはいって綺麗なピンク×グリーンのチャペル。

アズレージョタイルが一面に施された部屋は圧巻です。
印象的なポルトガルの青。

中庭には出られなかったのですが、ちらっと見える白い柱に、淡いブルーとタイルが素敵でした。
順路になっている階段の何気ないタイルにも、つい目を奪われます。

バロック・ロココ建築のケルス宮殿は「ポルトガルのヴェルサイユ宮殿」とも言われているそうです。ですが意外にもヴェルサイユ宮殿のような華美な雰囲気はなく、ポルトガルらしい控えめな印象を受けました。

庭園を通っている水路とその周りのアズレージョ。
噴水や彫像が点在している広い庭園もまたポルトガルらしい素朴な佇まいでした。

暑い日でしたが宮殿&庭園内すべてを見学して外に出ると、最初の大広間で見かけた子供たちが、駐車場の隅でお昼ご飯を食べていました。フランスもそうですが「なぜ、そこで?!」とびっくりするような所で、お昼ご飯を食べている光景を時々目にします。

ケルス宮殿から、ケルス駅までは徒歩10分程度です。行きは住宅街の中を通ってきましたが、帰りは大きな公園の中を歩きました。
最後の写真は、途中で見かけたジャカランダ。

日帰りで簡単にアクセスできるのでリスボン滞在に余裕がある人は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

Palácio Nacional de Queluz
Largo Palácio de Queluz, 2745-191 Queluz, Portugal

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