パリのTaxiとUberを賢く使い分けるコツ

日本からフランスに旅行に来て「タクシーはぼったくりが怖いから使わない」という人がいると便利なのにもったいない!といつも思う。

私は仕事柄タクシーを利用することが多い。 TaxiG7やUber、とても便利なので今回はその使い分けについて。

私が外の仕事へ行く時に、必ずタクシーを使うのはヘアメイク道具が入った重いスーツケースがあるのと、過去にパリで2度ぎっくり腰になったことがあるので
日本みたいにエスカレーターがどこにでもある訳じゃないメトロの駅の階段を、荷物を持って昇り降りするのが辛いから…

なので旅行者が日本からパリの空港に到着して、大きなスーツケースを抱えて電車とメトロで移動するのは正直おすすめしない。階段で女性が1人で大きな荷物を持っていたら、誰かが必ず手助けをしてくれるけど、周りに誰もいないこともあり得るので。パリCDG空港~パリ市内間は、数年前にタクシーが定額制に変わったので安心して使って欲しいなと思う。(CDG空港⇔パリ右岸・55ユーロ、パリ左岸・62ユーロ)

TaxiG7は前日に予約をすると+7ユーロ、直前に配車を依頼すると+4ユーロかかるので注意。実はこのことを知らずに、ぼったくりだと勘違いしちゃってる人も多いはず。フランスはチップ必須の国じゃないけど、スーツケースなど荷物があるなら、また特別悪い理由がないなら是非1~2ユーロ、チップを渡してあげて欲しいと思う。

Uberは基本的にはタクシーよりも安いんだけど、朝や夕方のパリ市内が混みあう時間帯に乗ってしまうと目的地に到着するまでに時間がかかってしまうというリスクがあるので、その時間帯は避けた方が無難。なぜかというと、パリ市内の道路にはバス&タクシーの専用レーンがあるのだけれど、Uberはその専用レーンを通行できないのでどうしても他の車と同様、渋滞に巻き込まれてしまうため。

Uberは配車予約時に、目的地までの料金が先にわかるので、急ぎではなく「到着まで多少時間がかかっても構わない」という人にはいいと思うけど、例えば「セーヌ河クルーズの予約をしていて○○時までに到着したい」という時など、時間の約束がある場合は気を付けて!

特にセーヌ河沿いの道路は、以前は川沿いの下の道路と、上の道路の両方が利用できたのだけど パリの大気汚染がひどくなり、環境問題対策として下の道路を閉鎖して歩行者専用にしてしまったため、 それ以来、セーヌ河沿いの上の道路は慢性的に混みあっている。

なので、私はUberを使う時は近場の移動か、それ以外は基本的に早朝か深夜のみ。出先では配車時に自宅までの料金をチェックして、タクシーよりも安ければor時間がかかってもOKな時に利用している。空港へ行く時もこの時間帯だったら、タクシーよりもUberの方がお得なことが多い。

Uberと同じ様に、TaxiG7も事前に支払い方法を登録しておけば英語対応のアプリで配車が出来るので、フランス語に自信がない人でも簡単に使える。※Uberはアメリカの企業だけど、フランスにも以前からタクシーとは別のVTCと呼ばれる予約制の送迎サービスがあって最近はどこもアプリを出しているので、フランス人はUberではなくVTCを使う人も多い。

パリでは、流しのタクシーを捕まえるのは禁止で(停まってくれる時もあるけど…)基本はタクシー乗り場から乗らないといけないのだけどスマホがあれば、出先でもアプリの地図を見ながら自分がいる場所に車を手配できるから便利。

よくサービスが悪いと言われるパリのタクシー、こんなに頻繁に利用している私でも変なドライバーに当たった事はないので、大丈夫だと思うのだけど…

トラブルといえば、昨年、早朝にタクシーで仕事先へ向かっている最中にドライバーが「あ!ちょっと…」と言って、車を停めて外へ出て行き、戻ってきたかと思ったら「パンクしたからどこかで降りてもらわないと」と言われたことがあった。

「いいけど、私これから仕事だからタクシー乗り場までは乗せて行ってくれないと困る」と答えたら「もちろん!この先のタクシーの乗り場までは行くよ」と言って、ガタゴト音が鳴るタイヤでサンミッシェル近くのタクシー乗り場まで連れて行ってくれたあと、料金を少し安くしてくれ「ごめんね」と私に謝りながら、別のタクシーの運転手に目的地の申し送りもしてくれたので問題なかった。

それに自分の家族のことや旅行について個人的な話をしてくるドライバーも多くて面白いし、メトロでは見られないパリの街並みを眺めながら移動が出来るので、パリのタクシー利用も悪くないと思う♡

TAGS

SHARE THIS STORY