病院で行われていた事前の両親学級では「陣痛が5分間隔になって、2時間が経過したら病院に来て下さい」と言われていました。「もちろん陣痛を我慢できるなら、もっと時間が経ってから病院に来てもらっても構いません」とも。

フランスは無痛分娩が主流なので、私も無痛分娩を選択しました。ただ無痛分娩は、麻酔を打ってから陣痛が弱くなったり、お産の進みが遅くなることがあると聞いていたので、私はできるだけ陣痛に耐えて、赤ちゃんがある程度下りてくるのを待って、スムーズなお産にしたいと思っていました。

そのため病院の陣痛室のベッドの上で何時間も過ごすのではなく、リラックスできる自宅でギリギリまで陣痛をやり過ごせたら…と考えていました。そして当日は希望通り、陣痛中は自由に過ごすことができ、順調に陣痛が進んでいったので、その経過を綴ってみました。

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妊娠40週0日 出産予定日

10:30
自宅で少量の出血(おしるし)を確認。病院へ連絡をすると「来て下さい」とのこと。

10:30~12:00
洗濯機が終わるのを待って、メイクをして、診察の後はレストランへランチへ行く予定だったので、夫と一緒に病院へ。自宅から病院までは、ゆっくり歩いて15~20分くらい。

12:00~13:00
病院へ到着。尿検査と血圧を測ったあと、30分間のモニタリング(ノンストレステストNST) この時に初めて陣痛を2回感じた。その後の内診で子宮口は1㎝。左腕に点滴用の管を装着される。

妊娠40週ということと、出血があったため、「帰宅して自宅待機は出来ない」と言われる。「(元々希望届けを出していた) 個室の空きがあるので、準備ができ次第、入院してもらう。1時間~1時間半後には入室出来る」との事。入院用の荷物を取りに行くと言って、一旦自宅に帰らせてもらう。レストランにランチをしに行けなくなったことが残念。

13:00~14:00
陣痛を促進させるために、歩いて自宅へ戻る。途中モノプリに寄って入院中のおやつと、近所のお総菜のお店で昼食用のボブンをテイクアウトする。

14:00~15:30
自宅で昼食。食べている間も15分間隔で陣痛を感じるが、まだそんなに痛くはなく余裕な状態。それよりも左腕に刺さったままの点滴用の管が気になって、痛くて嫌だった。

病院へ追加で持っていく物の準備。この時にNetflixのアプリに映画やドラマをダウンロードすればオフラインでも見られることを知る。 麻酔後、出産まで時間がかかる場合に備えて映画「ROMA」とドラマ「Bletchley circle」をダウンロードした。(病院のWi-Fiに不具合がありインターネット環境がよくなかった為)

15:30~16:00
夫に荷物やスーツケースを持ってもらい、また歩いて病院へ。途中、痛い陣痛が来て立ち止まる。

16:00~17:30
病院に到着。陣痛室でモニタリング。(助産師さん達が忙しかったのか、なぜか1時間半もモニタリングをさせられて、うんざりする)  モニタリング中の陣痛は15分間隔。内診での子宮口は2㎝。病室へ移動して、また19時にモニタリングに来るように言われる。

17:30~18:00
個室に案内してもらう。スーツケースの中身を全部出して、クローゼットに服、バスルームに洗面道具をセットする。個室はシャワーとトイレ、同伴者も宿泊可能なソファベッドがある。

18:00~19:00
陣痛促進を兼ねて、病院の敷地内を散歩する。病院は昔ながらのフランスの建物で、広い敷地内には家のような建物が点在していて、小さな村のような雰囲気。この時の陣痛は10分間隔。痛い陣痛が来たときは、立ち止まりながら歩いた。

19:00~19:30
部屋に戻ってコンタクトレンズを外してメガネに、メイクを落として洗顔、服をTシャツタイプのワンピースとスリッパに着替えた。

19:30~20:00
モニタリングのため陣痛室へ。なかなか助産師さんが来なくて30分くらい待たされた。この時の陣痛は、まだ10分間隔だったので、「今はモニタリングはせずに5分間隔になるまで個室で待機したい」と伝えたらOKだった。「夕食は食べたか」と聞かれて、「まだ」と答えると、部屋に食事の手配をしてくれるとのこと。22時にまた陣痛室でモニタリングの約束をして、一旦部屋に戻る。

20:00~22:00
個室で夕食。食事中に順調に陣痛が進み、約5分間隔になった。痛い陣痛が来る回数が増える。

22:00~22:30
陣痛室へ行きモニタリング。陣痛は5分間隔。内診で子宮口は2.5㎝。赤ちゃんはかなり下がってきてるとのこと。助産師さんから「今日はもうやることがないので、あとは個室へ戻ってお腹が痛くなったらいつでも下りて来て大丈夫」と言われ、部屋に戻る前に病院のバランスボールを貸してくれた。

22:30~23:00
就寝準備

23:00~1:00
部屋で寝ようと思ってベッドに横になったけど、いいポジションがないし、陣痛が来るので眠れない。結局起きて、立ちながらアプリで陣痛の間隔を計る。私は妊娠中から立っている状態が1番楽なので、陣痛中も立ったまま。痛みのないインターバルの時間は部屋の中をうろうろ歩いたりしていた。立っているのに疲れたらバランスボールに座ると楽だったんだけど、バランスボールに座ると、その後に来る陣痛がめちゃくちゃ痛いので、座るのをやめた。

0時を過ぎてからは、悶絶するような痛さの陣痛が来る回数が増えた。陣痛も1分以上続く感じで、インターバル中も弱い陣痛があるような状態が続く。陣痛が5分以下の間隔になってきたと感じたので、2時間仮眠をしていた夫を起こし、そろそろ下りることを伝える。この頃は、陣痛中に夫に話しかけられても痛みで答えられない状態。

1:00
救急の扉の前へ行き、呼び出しボタンを押す。この時の気持ちは「いざ出陣!」という感じだった。

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フランスで出産 「無痛分娩」へ続きます。